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山桜を切り倒し

  派米農業研修の後輩で、加古川に住んでいる造園業の熊谷君が、「きれいに伐採したら、また胴吹きしていずれ株立ちのサクラになるやろうと思います。切り口の脇から、またはその下の脇芽から枝が出来てくるので、時間がかかると思いますが、復活すると思います」と言ってくれたので、今日・明日とバイトが休みになった佐千夫に手伝わせて、桜の樹を伐りました。

  とは言え、元々切り付けられた位置は地上50cm余り。あまりにも低いため旨く処置できたとしても、胴吹きしてくれる保証は有りません。それでも、万分の一の可能性を信じてやっています。

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  チェーンソーで最後まで伐り切って仕舞うと株が跳ねて危ないので、最後はロープで引っ張って倒した方が良いとのアドバイスで、ロープはバックホーで引く準備もしました。

  水路にパレットを置いてその上に梯子を載せ、ようやく一番下の枝にロープを掛けたのですが、トラックで荷を止めるのに使うロープなので、果たして重い桜の樹を引き倒せるかどうか? 

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  まずは桜の樹の表側に、受け口となる部分を三角形に切り取ります。一度切り取ってこれでいいかと写真を送ったのですが、まだ少し小さいと指摘されたのでやり直しました。2度目は綺麗に下までは切り取れず、三角形になるはずの受け口はガタガタです。

  本来は、幹の直径の1/3~1/4程度の深さに切るということは知っていたものの、樹がかなり田の方に傾いて生えていたので、多分これで大丈夫だろうと判断したのですが。

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  次に裏側の少し上から、受け口の方向に切って行きます。桜の樹はかなり堅いうえ、我が家のチェーンソーはあまり切れ味が良くないので、ちょっと手古摺りました。

  普通はチェーンソーのエンジンに近い方を幹にくっ着けて切るのですが、そうすると何故か余り切れないのです。逆に先っぽの方が良く切れるので、鋸を使うようにして切っています。

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  後ろの追い口側から切って行くと、受け口の少し手前でメリメリと樹が倒れ始めました。幸い直ぐに後ろへ逃げられるように構えていたのと、樹が跳ねなかったので無事でした。

  切り倒した桜の樹の枝の先には、固く閉じたままの新芽が一杯着いていました。本来ならこの時期にはもっと開いていて、やがて綺麗な花が咲くハズだったのにと思うと、何とも無念でなりません。

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  切り口はガタガタで上手とは言えませんが、カービングしているみたいにして綺麗に切りなおしました。この後は殺菌剤のトップジンペーストを塗って、切り口を保護する予定です。

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  ドサッと倒れた桜の樹は、さて何処から手を付けようかという状態。しかし幸いにも佐千夫が話しをしておいた知り合いで、割木にしたいから譲って欲しいという人が見に来てくれました。

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  知人と午後から玉切りする予定で片付けをしていて、切り倒した桜の樹の幹にあった穴からポタポタと、樹液が流れ落ちているのを発見。まるで桜の精が涙を流しているかの様でした。

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  午後、配達から帰って来ると既にかなり玉切り(輪切り)が進んでいて、佐千夫が道路へ運び出しておいてくれました。 私も自分のチェーンソーで玉切りに参加。

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  手本を見せておいて、佐千夫にもチェーンソーを使わせてみたのですが、こういう作業は本当に気を使いますね。息子を信頼しない分けでは無いのですが、こわごわやらせています。

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  樹を切る原因を作った犯人は、予想どおりでした。昼に犯人の嫁が、夕方には本人が謝罪に来たのですが、そのまま素直に受け入れる気になれず、勿論無視して追い返しました。        
  同じ百姓として、とても許せる行為ではありません。

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プロフィール

 平井 貞夫

Author: 平井 貞夫
 かじや村は鍛冶屋村。私の住む戸数10戸の小字名。
「かじや村便り」は平井農産のホームページに載せていましたが、平成22年5月号からブログへ移行しました。
 青文字の部分をクリックして頂けば、関連するブログやホームページへ移動します。
 
 滋賀県高島市安曇川町田中  平井肥料店/平井農産

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