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レンゲの田

  レンゲの生えが悪かった田から順に荒起こしを始めたのですが、レンゲの花が終わって種が黒くなって来た田も起こし始めました。我が家の周辺の田は倉庫から行ったり来たりするのですが、遠い田は土造り資材をトラックに積んで行くので、トラクター2台と大移動。

レンゲの種がようやく黒くなってきました

  佐千夫がトラックから土造り資材をライムソワーへ移しています。ヨウリンとケイカルの混合品にペレット状の堆肥、それに昨年の小米も混ぜているのですが、ライムソワーを修理したため回転羽根が回って混合してくれる様になったので、手で混ぜる必要がなくなりました。 

  我が家程度の経営面積だと、普通農家が持っているトラクターは1台だけ。しかし我が家は古いとはいえトラクターを2台持っているので、2人が同時進行で別々の作業をしています。 

トラックから資材3種類をライムソワーへ

  1反歩にライムソワー1台位を目処に撒いています。一昨年までのライムソワーは幅がトラクターより狭かったのに、昨年仕入れたこの型はトラクターと同じ散布幅。しかも操作がトラクターから出来る様になったので、非常に効率が良くなりました。

まずは佐千夫がライムソワーで資材散布

  資材の散布自体はかなり早いのに、資材をライムソワーに積めるのには時間が掛かります。少し遅れて私がパワーディスクで起こすのですが、直ぐに追いついて仕舞います。

資材散布と荒起こしの同時進行

  私がお預かりしている圃場は殆どが変形していて、この2枚の田も道路側が狭くて水路側が広く、どうしてもバチになって効率悪いことこの上なしです。2枚の田の所有者が違うので、先日来の畦を移動した田の様に直すわけにいかないのですが。

どの田もバチになっていて、どうしても鋤残しが出ます

ミニ圃場整備-1

  昨年末に耕作を依頼された圃場は、上下2枚で1反歩。高低差は10cm位は有りそうですが、無理矢理にでも1枚に均さないと、代掻きや田植え・稲刈りに手間が掛かります。勿論草刈りにも負担が増えるので、何とか1枚に圃場整備する事にしました。

  バックホーで中畦を削って、畦の土を下の畝町に移動します。幸い畦は綺麗な土だけで、圃場整備田によく見られる様な大きな石などは有りませんでした。ただ古い畦シートは出てきましたが、全部取り去って軽トラの中へ。

中畦を削っています

  この作業には、昨年3月に作った法面整形バケットが大活躍。田の畦程度だと軟らかいので、普通のバケットよりも多くの土がすくえるこのバケットは、断然効率的です。

昨年作った特製の法面整形バケット

  畦を取ってから佐千夫がパワーディスクで荒起こしをしました。私が東京へ行った21日に、独りでライムソワーで資材を散布しパワーディスクで荒起こしをしてくれました。このとき自分なりに工夫して、すっかり自信を付けたようです。

佐千夫がパワーディスクで荒起こし

  こちらの圃場はお預かりして今年で12年目になりますが、手前の道路側が奥の排水路側より2m程狭く、バチになっていて田植えや稲刈りに無駄が多いので、地主さんの了解を得て畦を移動し広げています。幸いこの圃場の左側は同じ地主さんの圃場で、減反のためずっと自家菜園。

思ったよりも作業の進行は早いですね

  これが普通の水田で稲が植わっていればこうはいきませんが、地主さんも「好きなだけ削ってや」と言われているので大助かり。多分明日中には目処が付くかと思います。

案外楽に畦の移動が出来ました

ドライブハロー入手

  昨年6月、代掻きの途中でドライブハローのチェーンが滑るようになり、安原エンジンサービス(YES)の賢君に頼んでオーバーホールし大修理したのですが、田植えの終盤にはどんどん酷くなって、わずか1シーズンでガタガタになりました。元々離農された得意先農家から入手した物で、最初から相当古かったからもう寿命なんでしょうね。

  一応修理して使える様にはなっているのですが、途中で壊れる事も考えておかねばならず、どうしようかと思案中にネットオークションで、綺麗なパワーハローを見付けました。直ぐに応札。

ネットオークションでハローを見付けました

  上手い具合に誰も入札しなかったので最低金額で落札でき、直ぐに連絡を取って翌16日の土曜日に福井まで、佐千夫と引き取りに行って来ました。あまり使って無い様でなかなかの美品。

佐千夫と福井まで取りに行って来ました

  しかしながら、普通の三点リンクでトラクターに装着できる様にはなっていず、ロワーリンクへ入るべきピンが短くてリングピンの入る穴も有りません。勿論オートヒッチで使う仕様なのでしょうが、我が家にあるオートヒッチのフレームには合わないので、改造して使える様にする事にしました。

  トラクターのロワーリンクへ入るピンが装着できれば何とかなるので、何時もの様にYESの賢君に、溶接されているオートヒッチ用のピンを切り取って、ロワーリンクピンをネジ込めるよう依頼。

安原エンジンサービス(YES)へ持ち込み

  こんな仕事を引き受けてくれる農機具屋さんは他には居ませんね。 修理の詳細については、安原エンジンサービス(YES)の賢君が、自分のブログに書いていますのでご覧下さい。

注文通りに切り離してくれました

  夕方遅くに電話すると、上手く切り離しが出来たとの返事。昨日部品を貰って来て切断部を錆止めし、自動車用の似たような色のスプレーペイントで塗装しました。

ブラケットに塗装して部品は完成

  夕方、出来上がったブラケットをパワーハローに取り付けて完成。これで今年の代掻きは大丈夫なハズ。しかしながらこのパワーハローは、非常に綺麗な物をあまりにも安く手に入れたので、佐千夫は「何か欠陥が有るのかも知れん。使って見るまでわからんで」と言ってます。

  今朝からトラクターに装着し、雨が上がったら試運転しようと思っているのですが。

これで完成

導水路造り

  4年前に預かった同級生の田が5反歩あります。1ヶ所は4枚に分かれていて合計3反歩、あとの2ヶ所は上下2枚に分かれていたのですが、いずれもそれぞれ1枚に均しました。

  しかし昨年初めて作った九十田(これでクソダと読みます)の田は、全く水が入らないので小作人泣かせだった様です。昨年この田の傍の用水路を掘削。今年はその上流の2枚の田の間にある水路を、小作農家の了解を得て掘削しました。

  しかし折角掘削した水路には、更にその上流の2枚の田の排水が来るようになっているのに、長年減反で稲は植わって無かったのです。これでは水が来る分けは無いので、地主さんに頼んで導水路を掘らせて貰いました。畦塗機で両側を固めたので、結構役に立つかと思っています。

減反の田に導水路を造りました

  導水路を造った減反の田の排水溝は、手前右端の隅にあります。本来は此処から道路をくぐって下の溝に入り、左側水路へ戻って来る様になっていたそうです。

  今回は減反の田の水口から真っ直ぐに導水路を付けたので、最短距離で水路へ水を落とす事が出来ます。そのために農道に塩ビのパイプを埋める事にしました。

  道路幅を測りに行くと近くの田の農家が二人おられ、一人は九十田へ水が行かなくなって居る事情を良く知っていて、農道にパイプを埋める事も理解して貰いました。

佐千夫にも作業体験

  佐千夫にもバックホーの操作を慣れさせたかったので、時々交代して作業。幸い農道には全く石などはなく、法面整形バケットを取り外して普通のバケットにしたのですが、その必要も無かったかと思うほど軟らかくて助かりました。

  楽に作業が済んで、直径10cm長さ3mの厚手の塩ビパイプを埋め込んでから、バックホーで埋め戻してバケットで押さえた後、何度もバックホーで農道の上を往復して固めました。

バックホーで農道を踏み固めました

  これで今年からこの導水路を使って、左側の田の奥の方(向こう側)の九十田の田へは、何時でも自由に水が入れられる様になります。

これで水の心配は無くなります

苗代作り開始

 冬場あまり雪が降らなかったのに、4月20まで例年に無く良く雨が降って、苗代地の準備が出来るのかと心配したほど。それでも21日から晴れ、今度は全く雨の降らない日が続きました。

  昨年倉庫のシートを掛け替えるのに、畦際をバックホーで何度も踏み固めたため、苗代地の倉庫側3m程はなかなか乾かず、結果的に苗代作りの適期を逸して仕舞いました。

4月22日になってもこんな状態

  5月2日になってようやく苗代地に畦を作りました。我が家の苗代は少しずつ作っていきますので、それぞれの岸の苗の生育に合わせて水管理が出来るよう、1岸ずつ畦で仕切っています。

  畦塗機は田の周囲の畦を塗るための機械ですが、何も無い所で畦を作るのには二度塗りをする必要があります。従って1本の畦は2往復して土を上げています。 

畦塗機で畦作り

  毎年の事なので、畦を作る間隔は全くの目見当。1本目の畦を作るとその畦を基準に次の畦を作ります。これで畦と畦の間を約2m20cm位にすると、苗床が約160cm程度になります。

苗代地に畦を7本作りました

  苗箱は幅60cm。横に2枚並べると必要な苗床は120cm+左右に10cm~15cmずつ。これで必要な幅は160cmなので、耕耘幅160cmのトラクターでピッタリの苗床が出来上がります。

これで苗代地の準備完了

  田中祭りが済んでようやく5日に種蒔き。1年振りに使う機械類を組み立てたり整備したりで、かなり時間を使いましたが、何とか1岸目に置く苗箱150枚に、コシヒカリの種を蒔き終えました。

種蒔きの準備中

  6日に苗箱を苗床に設置。この作業も今年初めてなので、色々な道具類を出したり整備したりに時間を取られました。苗床を苗が置けるように均すのも、例年1岸目は非常に時間が掛かります。

佐千夫と苗代1岸目を作りました

田中祭・例大祭

  夜来の小雨が断続的に降り続き、子供会の神輿は早々に中止を決定。しかし田中神社の傘鉾巡行の可否決定は、12時に大総代が行うことになっていて、準備をしている所へ傘鉾巡行を行うとの報が。電話が来るのを待ちかねていたのですが、これで傘宿の前で昨日の様に記念撮影。

傘宿の前で記念撮影

  警護の2人を先頭に、傘警護の傘宿の当主(今回は当主がご高齢のため息子さんが代行)・傘鉾・挟み箱・鉦(幼児が3人)・太鼓と隊列を組んで、惣社神社へ向かいます。

惣社神社へ向かって傘宿を出ました
   
  南市区の惣社神社では、南市区評議員や惣社神社の世話方、その他関係者や一般の区民の方々がお出迎え。お参りを済ませて全員並んで貰って記念撮影をします。毎年役員さん全員にこの写真を配るのですが、傘宿の前で撮った写真と昨日の写真を加えると、かなりの枚数をプリントする事になります。

  昔は写真屋さんに頼んでいた事もあるのですが、どうしても高くつきます。そのため最近では、毎年私がこの役目を引き受けていて、必要な枚数だけプリントしてお渡ししています。

惣社神社の前で記念撮影

  田中祭は「ま組」「つ組」「り組」で構成され、それぞれの組から傘鉾が出ます。神社下手の大灯籠でこれら3組の傘鉾が出会い、この時にはまず警護同士が挨拶をし、順に田中神社へ。

「ま組」「つ組」「り組」が出会って挨拶

  お祭りのハイライトは、流鏑馬による「弓の手神事」。石段の3段目に足を掛けさせた馬の上で流鏑馬が左手に弓を持ち、右から左へそしてまた右へと大きく右手を回す「弓の手」を披露します。この時路面がアスファルトだと馬の後ろ足が踏ん張れないので、石段を改修するとき小さな砂場を作りました。気付かずにこの上を歩く方も多いのですが、仕方ないですね。

流鏑馬による弓の手神事

  「流鏑馬」が終わると「使発走」が乗り替わり、目の高さに刀を捧げて馬を走らせます。刀を後方に放り投げ、手を左・右・左と突き出す所作をします。勿論刀は竹で作ってあり馬は走りません。

使発走

  再び「流鏑馬」に乗り替わり、「扇の手」を披露。そのあとで「流鏑馬」は2度神社に向かって馬を走らせ、弓矢を使って3ヶ所の的に騎射をします。と言っても、勿論馬は走らないのですが。

 神事が終わると、流鏑馬や傘鉾・鉦・太鼓は田中神社の石段から社頭へ上がってきます。晴れていればこのシーンは良い写真になるのですが、今日は役員さん達の傘に邪魔されました。

役馬や傘鉾が全部神社境内に上がって来ます

  時折小雨の降り続く中、全ての神事が無事に終了。全員が石段を下りて御旅所まで渡御。昔は神輿も同行したのですが、今では重すぎてとても石段を下ろす事が出来ず、拝殿に飾ったまま。

渡御が始まると例大祭も最終章です

傘鉾作り

  明日は田中神社の例大祭。今日は南市区内を一巡する宵宮渡があるのですが、今年の傘宿はお隣の次郎さん宅。夫婦が健在であることが条件ですが、結婚した順に傘宿をお願いするのが慣例になっています。

  南市区は北・中・南と3組に分かれているので、我々北の組が傘鉾を組むのは3年に1度。えっ、これってどうするんやったかな?等とわいわい言いながら組み上げていくのは、それはそれで楽しいのです。

着物・長襦袢・打掛に帯3本で傘鉾を組み上げます

  田中神社の傘鉾は、嫁入り道具の打掛・着物・長襦袢に帯を3本使って組み上げます。これは全国的にも珍しい様で、近隣のお宮さんのお祭りでは、何処の傘鉾も大体が常張りのようです。

  帯はあらかじめこのように組んでおいて傘鉾の上から被せる様に載せ、着物や打掛・長襦袢の間を埋めるように垂れさせます。この状態で針と糸を使って傘の骨に止めるのですが、上と下の2人が1組になって仕事をします。これだけ分厚くなるとなかなか針は通らなくなります。

帯三本をこの様に組んで載せます

  針に糸を通す係、物差しで丈をチェックする係、ライトで照明する係等も含めて10人で、3時間近く掛かって組み上げます。私は例年通りカメラマンで記録係をしています。

傘宿の座敷で傘鉾の組み上げ

  午後2時には南市区の惣社神社へ参拝したのち、南市区内を一巡します。その前に傘宿の次郎さんと役員全員で、鉦叩きや警護の役に当たった人達も、それぞれ傘鉾と記念撮影。

傘宿の前で記念撮影

  実はかじや村は、南市区の中では地域的に少し離れていて、昔は別の区でした。幕府直轄の天領だった事もある程で、こういう宵宮渡しの時にはかなり長い距離を歩くことになります。

南市区の惣社神社へ参拝

  それでも2時間ほど掛かって南市区内を一巡し、4時過ぎには我が家の前まで帰って来ました。この間に傘鉾作りの様子を撮った写真をプリントして、傘宿へお届け。次郎さんは私より一回り年上なので、プリントアウトした写真の方が喜んで貰えるかと思っています。

2時間ほど掛かって町内を一巡してきました
プロフィール

 平井 貞夫

Author: 平井 貞夫
 かじや村は鍛冶屋村。私の住む戸数10戸の小字名。
「かじや村便り」は平井農産のホームページに載せていましたが、平成22年5月号からブログへ移行しました。
 青文字の部分をクリックして頂けば、関連するブログやホームページへ移動します。
 
 滋賀県高島市安曇川町田中  平井肥料店/平井農産

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