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春の兆し…

  偏西風が北に偏って吹いているのが原因の様ですが、長い冬に家の回りで一度もまともな除雪をしなかったのは初めてで、この冬の湖西地方は極端な暖冬だったと言っても良さそうです。

  この冬一番の…とか、観測史上最強の…とか呼ばれた寒波が度々来ていますが、青森で積雪記録を更新したと聞く一昨日の寒波でさえ、我が家の積雪状況は10~15㎝ほどでした。

  酸ヶ湯温泉では、積もった雪が溶けないので積雪5.6mを記録したとか。観測史上最高の積雪量は実は滋賀県にあって11.82m。しかしこれは標高1370mの伊吹山頂での話。しかもこの記録は1927年の事で、ちょっと例外的ですね。

苗代予定地もこの通り

  今朝も道路は凍っていましたが陽射しがあり、雪も氷も直ぐに溶け始めています。今日は夕方から雨の予報ですが、これでは3月10日の市民スキー大会まで雪があるかどうか心配ですね。

  1月の選挙で新しく高島市長に当選された福井正明氏は、高島高校時代スキー部に在籍。全日本スキー連盟の指導員資格を持っておられ、滋賀県から国体に役員で参加されたこともあります。せっかくだから市民スキー大会には、前走者として滑って貰えないかと頼んでいます。

  4日に最後の役員会を開いて、市民大会の準備を進める予定をしています。シーズン最後の大会ですので、良い天気になってくれると良いのですが。

例年ならハウスの北側には雪が残っているのですが

日本海側で大雪

  この冬は度々北陸から北の日本海側に大雪警報が出ていますが、大雪になっているのはどうも新潟よりも北の地方のようで、滋賀県でも湖西地方にある我が家で今朝は積雪15㎝ほど。

  午後から寒椿の花が満開の南市区の惣社神社で、祈年祭が執り行われました。折悪しくずっと風があり細かい雪が降り続いていましたが、何とか無事に終える事が出来ました。

手水舎の隣の椿が満開でした

  毎回神社の祭典には、「海の幸」「山の幸」のお供えが準備されます。我が家のお供えはいつもは「コシヒカリ」なのですが、今回は初めて「にこまる」を準備しました。

これが今日の祈年祭のお供えです

  昨日の日米首脳会談で、「最初から、全ての関税撤廃を前提とはしない」と分かったからと、TPP交渉への参加が取り沙汰されています。これは単に前提としないと言うだけで、詭弁でしょう。

  前提としないと言っても、TPPの目的が全ての関税0の世界を目指す以上、「交渉してみたら全ての農産物の関税0を目指すものだった」と言い出すのは目に見えています。

  そうなった時、日本の農村はどうなって仕舞うのでしょうね。海外から安い農産物が大量に流れ込んで、田舎の町の小さなお祭りも、段々と成り立たなくなっているかも知れません。

インフレ目標

  安倍内閣は、金融政策、機動的な財政政策、成長戦略の「3本の矢」で経済再生を狙う大胆な金融緩和を唱え、日本銀行は2%の物価上昇率目標を導入することとなりました。

  一方で大手スーパーや電化製品量販店による安売り競争は止まりません。他店徹底対抗などと言って、近所の店より1円でも高ければ、広告などを指し示して交渉すれば安くなるとか。極端な店は、ネットの価格にも対抗すると言っています。これでは物価が上がる見込みはありませんね。

  ネット販売が安いのは店舗を持たないので、店舗の建設費も維持費も従業員の人権費も要らないから。量販店がネット価格と競争しようとする方が、最初から無理なのです。

  それでもネットの価格より安く売ろうとするなら、某量販店の会長の様に「価格決定権をメーカーから取り上げ」、大量仕入れ大量販売を理由にメーカーの出し値を叩くしか有りません。

某電気製品量販店の広告ですが

  かつて価格破壊と称して、自分の方が先に壊れた大型量販店も有りました。店頭で実物を見、店員さんの説明を聞いて納得して購入する方が、ネットより値段が高いのは当たり前でしょう。

  我が家は小さな肥料店ですが、単に値段の競争ならとても大型チェーン店に勝ち目は有りません。近所に量販店が何軒も出来ても何とか店を続けていられるのは、前年の反省を踏まえて毎年得意先農家の肥料設計を提案し、圃場の巡回を欠かさないからだと思っています。商人が売りにするのが値段だけというのでは、もはや商人とは言えないでしょう。 

  物価目標2%を達成するのはそれ程難しい事では有りません。日本中の店が揃って、値段を2%上げたら良いのです。販売店が販売価格を上げれば当然仕入れ価格も上げられるわけで、日本の産業界には起死回生の策になると思うのですが。勿論賃金も同時に上げるべきでしょうね。

TPPの毒素条項

  中身が良く分からないのに、自由貿易というタイトルだけで参加した方が良いという産業界。「自由」という言葉が持つ魔力に惑わされているとしか思えませんね。そもそも「自由」とか「規制緩和」と言うのが、あたかも何よりも大事だという考え方自体が、可笑しいのじゃ無いでしょうか。

  何にでもルールがあります。何でもかでも自由にすれば良いと言うのなら、例えば道路交通法が無い状態を考えたら分かるでしょう。それは単なる無法状態に過ぎませんね。

  明治時代、関税自主権を取り戻すのにどれだけ先人が苦労したかは歴史の示す通りですが、そもそも関税というは国情の違う国々の事情を勘案して決める事が出来る、権利だと思っています。

  漏れ聞こえてくるTPPの色々な条項の中で一番可笑しいのは、毒素条項とも訳される投資家・国家訴訟(ISD)条項でしょう。アメリカの企業にとって不利益な規制があれば、相手国を訴える事が出来るというのでは、このTPPが誰のために導入されるのか分かるでしょう。国家・国民の利益より企業の利益を優先するという考えは、どこから出てくるのでしょうね。

今日の日本農業新聞の記事です

  典型的な事例が今日の日本農業新聞に出ていました。アメリカの企業が日本に参入するに当たって、障害となる部分は全部取り払えとなると、日本語でさえ非関税障壁といわれるのでは無いかと思っています。自国と自国民を守る事は、その国の何よりも大事な政治姿勢のはず。

  こういう記事が農業新聞以外のマスメディアで取り上げられないのを見ても、日本というのは不思議な国ですね。TPP参加で不利益を受けるのは、農業界だけでは無いと思うのですが。

  TPPに参加すれば、価格競争で圧倒的に不利な国産農産物は壊滅状態になるでしょう。TPP参加に賛成という人は、矢っ張り「魚沼のコシヒカリは美味しいね」等と言って食べているのでしょうが、こういう人達には貴重な国産農産物は売ってやらないというのが私の持論です。

富山で営農研究会

  (公社)国際農業者交流協会と国際農友会の、東海・近畿・北陸ブロック国際化対応営農研究会が富山市で開かれ、電車で行って来ました。湖西線に乗って敦賀へ出て北陸線で富山へ。

  普通なら車で出かけるのですが、生憎パジェロのブレーキが調子悪くて修理中だった事もあり、のんびりと駅弁を食べながら乗り過ごさないように本を読んで、3時間半の小旅行でした。

敦賀までは湖西線の電車で40分ほど

  営農研究会の基調講演は東京大学大学院の鈴木宣弘教授。テレビなどでも先生のTPPに対するご意見はよく見聞きしていましたが、直にお話を聞く機会はとても貴重でした。

  それにしても先生の丁寧な説明を聞いていると、なんでこれだけ日本に不利益なTPPへ参加しようとするのか、理解に苦しみますね。一体TPPに参加して何が良いのでしょう。

  農産物の関税が無くなって、アメリカの巨大な生産力を誇る農業とまともに競争なんか出来っこ無いのは、我々アメリカの農場で働いた経験のある農業研修生OBなら、誰でも知っています。

  我が安曇川町の水田面積に匹敵する1300ha程度の農場でさえ、アメリカでは小さい方ですが、日本では実はそれだけの面積の中に、安曇川町の場合だと家が4400軒ほどあり13780人ほど住んでいるのです。大規模化など、どうして出来るのでしょうね。

基調講演は東京大学大学院の鈴木宣弘教授

  組織会長・担当者会議が昼に終わってから同期の常田君に無理を言って、一昨年暮れに交通事故で亡くなった前佛君のお宅へ連れて行って貰い、お仏壇にお参りしてきました。

  夕方の電車を手配してあったので、ホタルイカミュージアムなどを案内して貰って来ました。家へのお土産は定番の「ますのすし」と「ぶりのすし」に、佐千夫の好きそうなホタルイカも。

お土産のますのすし・ぶりのすし・ホタルイカ

雪なし・冬晴れ

  アメリカではニューヨークが、日本では北陸から東北に掛けて強い風雪による大荒れで、ニュースでは被害も出ていると報じられているのに、我が家の周辺では拍子抜けするほど。

  我が家から10数キロ北にある箱館山スキー場でも、2~3日前にようやく40㎝の積雪があったとの事。我が家の玄関先の田の雪も、例年とは比較になりません。今朝は珍しく雪に覆われていましたが、夕方には半分以上溶けて仕舞ってレンゲが顔を出しました。

秋に蒔いたレンゲがようやく隠れている程度

  雪が多かった2006年には、ハウスから滑り落ちた雪で格好のスロープが出来、孫の裕大をソリに乗せて滑らせる事が出来たたほどで、今年の雪の少なさは本当に異常です。

  一年間の降水量はあまり大きくは変動しないので、冬に降水量(降雪量)が少ないとその反動が何処かに出てくるのでは無いかと心配しています。昨年の様に3月に連日雨が降れば、田面が乾かず田越しが出来なくなります。我が家でも昨年は苗代作りが4月末ギリギリでした。

苗代跡地の雪も例年より極端に少ないのです

  雪が積もる前に移動して貰った庭のウメ(左)とキリシマツツジ(右)も、畑の隅に仮植された状態で降雪を迎えました。しばらくはこの状態で様子を見ようと思っています。

庭の木を移動し仮植えしたキリシマとウメ

安中9期生同窓会

  21年ぶりに同窓会を開いた前回の、4年後には次の…と言う約束通り、昭和32年に卒業した安曇川中学校第9期生の同窓会を、JR安曇川駅前のホテル・ウエストレーク 可以登楼で開催しました。260通程案内を出しましたが、出席者は前回より少し減って76名でした。

  実行委員も前回とほぼ同じ顔ぶれで行いましたが、316名いる同窓生の住所録も余り手直しの必要がなく、式次第もほぼ同じで記念撮影と校歌斉唱から同窓会を始めました。

校歌斉唱

  歌のボランティアグループ 「ホットライン」 の、平尾卓志 ・ 美季ご夫妻によるよし笛とギターの演奏をお願いしてあったのですが、何と厚かましくも校歌斉唱の伴奏までして頂きました。

  何曲か演奏して頂いた上に同窓会が始まってから更に何曲も、まるでバックグラウンドミュージックの様に演奏して頂き、全く申し訳ない程でした。有り難う御座いました。

  後日談になりますが平尾さんからこの写真を、自分たちの演奏会の案内パンフレットなどでプロフィールに使いたいので、写真データを送って欲しいと言われ差し上げました。何時か何処かで平尾さん達「ホットライン」のパンフレット等で、私の撮った写真に会えるといいのですが。

ほっとらいんの平尾卓志・美季夫妻の演奏

  最終の実行委員会に集合時間を間違って遅れて行ったら、何とその間に冒頭の挨拶をするようにと決められていて、幹事を代表してのご挨拶をしました。11時半から3時過ぎまでゆっくりと話の出来る時間がもて、参加者からは次は4年後と言わずせめて2年後に…と言われています。

実行委員会を代表してご挨拶
プロフィール

 平井 貞夫

Author: 平井 貞夫
 かじや村は鍛冶屋村。私の住む戸数10戸の小字名。
「かじや村便り」は平井農産のホームページに載せていましたが、平成22年5月号からブログへ移行しました。
 青文字の部分をクリックして頂けば、関連するブログやホームページへ移動します。
 
 滋賀県高島市安曇川町田中  平井肥料店/平井農産

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