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鉢植えの花 №1

  11月も末になって、一ヶ月ほど季節が逆戻りしたような陽気になりました。小春日和という表現がピッタリですね。19日の父と母の法事にあわせて美代が植え替えた花が、しっかりと根付いて花を咲かせ始めました。前列右の方に並んでいるのは、「アンネのバラ」です。

  もうすぐ雪の季節になると、露地植えの花は全部雪の下になって仕舞います。雪深い田舎の家は何処でも庇が大きく、我が家の玄関先の庇は巾4.5尺x6間。母が元気だった頃は菊の花壇になったり、小さな温室が置いてあったりしましたが、最近は美代がすっかり後継者になりました。

庇の花壇が咲き始めました

浅見絅斎先生

  江戸時代初期の承応元年(1652年)、市内新旭町太田に生まれた浅見絅斎先生は、京都で山崎闇斎に学んだ儒学者。著書の「靖献遺言」は幕末の勤王家を支えたと言われ、吉田松陰は獄中にあってなお、この「靖献遺言」を読んでいたといわれています。

  没後300年記念の講演会が新旭町の公民館で開かれ、絅斎書院のある太田の区長を勤めている幼馴染みの洋一君に誘われ、講演を聴きに行ってきました。講師は同社社大学文学部文化史学科の露口卓也教授。赤穂浪士を題材に、その処分について当時対立した5人の儒学者の意見を参考に、浅見絅斎先生がどのような考えを持っておられた学者なのかを講演して頂きました。

  我が家は同じ市内でも安曇川町にあり、子供の頃から「中江藤樹先生」の事は良く知っておりますが、隣町の浅見絅斎先生について詳しく聞くのは初めて。実はちょっとドキドキして聞いておりましたが、赤穂浪士についての5人の儒学者の意見の中で、一番心に残る物の考え方をしておられた方だったと知り、大いに安堵すると共にもっと深く勉強してみたいと思った次第です。

同社社大学の露口教授による、浅見絅斎先生の講演

第5回 銀桂会

  しばらく途絶えていた銀桂会の会合を再開して、今回が第5回目になります。府立大学スキー部OB会でありながら現役のスキー部員が殆ど居なかったので、これまで他の場所で開いていましたが、昨年から現役部員が一気に増えたので、今回の会場は府大近くの「芹生」さんに戻りました。

  写真は一番最後に撮ったので、二人の先輩が既に帰られた後ですが、現役部員とOBが半々くらいで写真を撮れるのは、銀桂会の二代目会長としては非常に嬉しい事です。

  現役部員は殆どスキー経験の無いものが多く、まるで創設期の様な雰囲気ですが、シーズンを重ねて行くに連れて意欲も出、中には競技をしたいという者も出るだろうと期待しています。

第5回 府大スキー部OB会 銀桂会を開催しました

お米コンテスト

  「高島市の美味しいお米コンテスト」に初めて出品したのですが、締め切りが9月30日。9月24日から稲刈りを始めた我が家ではギリギリ間に合って、最初に植えたお米を出品したもののどうみても乳白米が多くて、コンテストに出せる様なお米ではありませんでした。

  本当なら6月末から7月初めに掛けて植えた、超遅植えコシヒカリを出したい所ですが、稲刈りが10月中旬になって仕舞います。これがネックになってこれまで出さなかったのですが、昨年山形県庄内町の「日本一美味しいお米コンテスト」に出品したのが好評だったので、思い切って出してみたものです。

  今日その審査結果が届きましたが、「総合品位・A」「内部品質・A」「外観品質・A」で「食味値・85」でした。食味値が高いからと言って、必ずしも美味しいとは言えないのですが、一般に食味値70で美味しい、80では非常に美味しいと評価されますので、85なら特に美味しいと言っても可笑しくないでしょう。ちょっと安心しました。

我が家のコシヒカリの審査結果は、食味値が85でした

高島市産業祭

  市内の今津総合運動公園で、高島市産業祭が開かれました。マキノ町海津の吉田酒造さんが出店されていて、我が家で作っている山田錦を使って醸造された、純米酒「かじや村」の試飲販売もあるので、何時も手伝いに行くようにしています。朝から陽射しがあり、午後からは曇って冷えてきましたが雨にはならず、大勢のお客さんで賑わいました。

  出店している各ブースを回っておられた西川市長には、吉田酒造の肇君のお酌で「かじや村」の冷やおろしを飲んで頂きました。その後には清水鉄次・県会議員も来店。このお二人は共に、高島高校のバスケットボール部の後輩で、部活ではコーチもしましたが彼らが卒業後は、高島郡民体育大会での対戦相手。気心が知れているので、しばらく酒米と酒造りの話に花を咲かせました。

西川市長にも「かじや村」を試飲して頂きました
 
 

初冬の気配

  「弁当忘れても傘忘れな」と言われるほどこの辺りは時雨れの多い土地柄で、我が家からわずか6km程南の明神崎を越えると、ウソの様に雨は降らなくなるのです。

  晩秋から初冬に掛けてはこの名物の「高島時雨れ」のお陰で、年によっては全く田が乾かず、秋起こしが出来ないままに雪の季節を迎えます。昨年は19/20日に最後の稲刈りをしましたが、今年の天気ならまず不可能だったかと思われます。

  今日は珍しく朝から陽射しが有りましたが、昼過ぎからは曇って来て早くも時雨れの気配。今年は秋起こしを諦めてレンゲの種を蒔きましたが、どうやら正解だったようです。

はやくも初冬の気配です

惣社神社 新嘗祭

  南市区の惣社神社で新嘗祭が執り行われました。昨日からの雨が少し残っていて、時折日差しはあるものの時雨も時々。酷くならずに祭典を終えられて幸いでした。

  境内の銀杏が色付き始め、既に晩秋の気配。新嘗祭なので我が家は玉串料や御神酒ではなく、コシヒカリの新米をお供えしました。

惣社神社で新嘗祭が執り行われました

牽引してバック

  「環境こだわり農産物生産圃場」のコシヒカリを籾摺りしていて、途中で籾殻を収納しているワゴンが一杯になり、作業を中止して近くの田に籾殻(この辺りでは籾殻を、スリヌカ・摺糠と呼びます)を撒きに行って来ました。写真は、散布の途中でトラクターの運転を代わったので、そのまま佐千夫が運転して帰って来て、バックして直角に曲がり所定の場所に入れている所です。

  ワゴンなどを牽引してバックするのは結構難しく、ましてバックしながら直角に曲がって元の場所に入れるのは慣れないと難しいので、佐千夫もしばらくやっていなかったために苦労していました。

  こんな場合にハンドル操作を、右だ・左だと教えても出来るのはその時だけ。結局ちゃんとバック出来る様にはならないので、気長に待って危ないときだけ声を掛ける様にしています。

  これは、長年派米農業研修の渡航前講習で教えていた時の経験からですが、基本はワゴンの後ろが右にはみ出したとき、元に戻すためにはハンドルを右に切る…、これだけなのです。ただハンドルを切っても直ぐには戻らないので、しばらく辛抱して待つ…のがコツですね。

  佐千夫には一応教えてあるのですが、2年ほど乗せてなかったので勘が戻らなかった様です。何度も切り返し時間が掛かっていましたが、何とか元の小屋の庇に入れる事が出来ました。

牽引してトラクターでバックするのは結構難しいのです


山田錦の検査

  例年より少し早めに刈り穫りをしたため、刈り遅れして胴割れするよりは良い筈と思いながらも、何時になく玄米が少し青かったので、品質を気にしながら15日に山田錦の検査を受けに行って来ました。トラックに2パレット54袋を積んで行くので、良いお天気に恵まれて幸いでした。

  検査を担当してくれたのは顔なじみのスキー仲間。検査の結果を丁寧に説明してくれ、この位の青米は何ら問題は無いと聞いて一安心。それでも少し胴割れ米があって残念ながら等級は2等でした。圃場が何時でも水が入る様な条件には無いのも理由の一つですが、どうも私の田植えが遅いため出穂に時間が掛かって、穂揃い時期がずれるのが大きな原因かなとも思っています。

  今日は「環境こだわり農産物生産圃場」のコシヒカリ。こっちは甥っ子に頼まれて10俵だけ検査を受けたのですが、実は山田錦以外の米の検査を受けるのは久しぶり。昭和40年代後半には既に受験を止めていましたので、ちょっとドキドキ?でした。

  幸いこっちのコシヒカリは検査員の話では、「楽勝で1等」 だったので安心しました。もっともカメムシなどの消毒はしませんので被害粒は散見されましたが、米屋に納品して精米時に色彩選別機を通すのなら、何ら問題は無いレベルと言われました。これらの反省を踏まえて来年は、少し作付け体系を変えてみようかと思っています。

山田錦の検査

万木かぶら

  レンゲの種は本来は稲刈り前に蒔くのですが、以前は手回しの散粒機を使ったので、手回しだと稲刈り前には散布し難い上、種を蒔いて仕舞うと土造り肥料を撒いて秋起こしをする分けにはいかず、さてどうしようかと迷っている内に天候が崩れて来て、秋起こしは断念。せめてレンゲの種だけは蒔いておこうと思って、あちこち田を回りました。

  レンゲの種は15反分準備してあったのですが、今回は動力散粒機を使ってみました。種が軽いから遠くへは飛ばないだろうと思っていたのですが、案外上手く蒔けている様です。これなら来年からは、稲が立っている内に種蒔きをしておく事も出来そうです。

  9月27日、今年最初に稲刈りをした田の隣で、菜蒔きの準備をしておられた農家がありましたが、1月半経って「万木かぶら」が収穫間近になっていました。「ゆるぎかぶら」はこの辺りの名産で、元々は我が家より琵琶湖寄りの安曇川町西万木が本場でしたが、ネコブセンチュウに弱いので段々と産地が上流の、山手に移動しています。

  ネコブセンチュウは水系で被害が広がるので、被害を避けるため段々と産地が上流に移動して、私の小作している田の周辺まで来ました。もっとも我が家でも子供の頃には母が「万木かぶら」を作っていて、リヤカーに積んで隣町の得意先まで運んだ思い出も有ります。

  「万木かぶら」は皮だけが赤く中身は真っ白なのが特徴で、漬け物には欠かせない野菜です。このカブラの糠漬けはこの辺りの名物になっています。

「万木かぶら」が収穫間近になってきました   

サバイバルゲーム

  数日前から準備し、朝早く出かけた佐千夫から11時過ぎに電話。忘れ物をしたので持って来て欲しいと言うので、モデルガンに使うマガジンの入ったポーチを届けに行きました。

  佐千夫が仲間の人達とサバイバルゲームをしているのは、我が家から20分ほど南の山の中。1月に右膝の前十字靱帯再建手術をしたので、2月のゲームに出かけた時はまだ私服での参加。毎月第2日曜に行っているゲームに、佐千夫も3月から復帰していたのですが、今回忘れ物を持って行ったので久しぶりに写真を撮って来ました。

  リハビリ主体の毎日で、まだ商売にも農作業にも本格的には復帰していないのですが、それでも参加した方々に新米を渡したいと言うので、佐千夫がコンバインに乗っている写真を使ってシールを作り、「コシヒカリ」なら何処にでも有るからと、「こしいぶき」「にこまる」の二種類の真空パックした2kg袋に貼って、荷物と一緒に予定した人数分+α のお米を持って出かけました。

  昨年新米をお渡しした仲間のお父さんの中に、「今年食べた新米の中で、一番美味しかった」と言って下さった方があり、佐千夫も大喜び。こういうお話を励みにまた来年から、頑張って農作業に取り組んでくれたらと思っています。

佐千夫のサバイバルゲーム

バスケOB旅行

  毎年春か秋にバスケのOB仲間で旅行をしていますが、今年は6人で富山の井波・八尾から岐阜へ回り、白山スーパー林道から石川へ抜けるコースを走って来ました。

  当初は逆に石川の方から回る予定でしたが、7日が雨のち曇り・8日は晴れ時々曇りの予報で変更。これが大正解で、出がけの雨は段々と晴れて来て、井波の町並みや瑞泉寺・八尾のおわら資料館などは傘無しで見て回れました。特に八尾では派米農業研修後輩の杉本君が、忙しい農作業の合間に時間を割いてあちこち案内してくれ、極めて効率的で適切な観光が出来ました。

  泊まりは杉本君の紹介で「八尾ゆめの森ゆうゆう館」。明くる日も八尾の町並みや「越中八尾観光協会」を案内して貰い、帰りに農場の設備まで見せて貰って北陸道へ。

  白川郷から登った「白山スーパー林道」は、10日で閉鎖になるという際どいタイミングだった事もあり、紅葉の盛りはとっくに過ぎていましたが、幸い天候に恵まれ楽しいドライブになりました。来年はまた杉本君のお世話になって、風の盆に行けたらと相談しています。

  同行した浅井先輩から、私の撮ったものとご自分の写真を合成した写真が届きました。下半分が私の撮ったもので、上半分は浅井先輩の撮影された写真だそうです。写真を見る限りそのようなのですが、日付は浅井先輩の写真のものなので、どうにも信じられませんね。

バスケのOB仲間と、白山スーパー林道へ

五郎の墓参

  穫り入れの終わった11月の年中行事になった五郎のお墓参りに、長野へ行ってきました。 

  昨日の夜出掛けて例年通り駒ヶ岳サービスエリアで仮眠。千曲市の蕎麦屋さんで那須から来る松永君と待ち合わせ、昼食後は上山田温泉の花屋「二通園」さんでお花を買い、山を越えて筑北村の五郎のお墓へ。昨年から待ち合わせる蕎麦屋さんは毎年変える事にしましたが、他の手順は全く一緒。11時に出会って夕方分かれるまで、年に1度のこの機会に話は尽きません。

  お花と線香をあげ二人で般若心経を1巻あげてから、もうお互い歳だからと松永君が持ち込んだ椅子に座って、お墓の前で長話。4時頃寒くなってきたので五郎の実家へ行って、仏壇に手を合わせてから五郎のお兄さんご夫妻とお話をして、夕方暗くなる頃に失礼して帰って来ました。

  松永君は、群馬県内で繋がっていなかった高速道路が開通して随分早くなったし、距離が短くなってガソリンの消費量も極端に減ったとのこと。然し私の方は往復760㎞で、往きは昨夜の駒ヶ岳までの3時間と今朝の駒ヶ岳からの2時間で合計5時間。帰りは休み休みで約6時間。お互い70歳になって、何時まで続けられるかなとぼちぼち思い始めています。

五郎のお墓の前で年に一度の長話


プロフィール

 平井 貞夫

Author: 平井 貞夫
 かじや村は鍛冶屋村。私の住む戸数10戸の小字名。
「かじや村便り」は平井農産のホームページに載せていましたが、平成22年5月号からブログへ移行しました。
 青文字の部分をクリックして頂けば、関連するブログやホームページへ移動します。
 
 滋賀県高島市安曇川町田中  平井肥料店/平井農産

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